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喫煙者パパと、その娘。

先日女の子の生徒の『Aちゃん』からこんな話がありました。

「先生ってたばこ吸いますか?」

「え?吸うよ。なんで?」

「お父さんがたばこ吸ってて、制服ににおいが付くからイヤやって言ってるのに全然やめへんねん!体に悪いし、お金かかるし、なんで吸うん!?意味わからん。」

「…確かにそうやなぁ。CMでもたばこは体に悪いって言ってるし、吸い過ぎには注意しましょうって国も言ってるよなぁ。」

「そやで!学校でも言われてるし!!なんで学校で悪いって教えてるのに、大人は吸うの?」

 

 

ここで一つ疑問が生じたのです。

確かにたばこは体に悪い。百害あって一利無しとまで言われるほどです。

それは十分解っている。ただ、一旦その議論は置いておいて…

なぜ、学校では「法律では禁止されていないんだよ。」とは言わないのか。

もちろん20歳未満の喫煙は法律違反だとは教えます。

体に悪い事も教えます。

しかし「成人の喫煙は法律上禁止されていない」事は言わない。

中学3年生で公民の法律を指導するのに、なぜはっきりと「権利」について説明しないのか。

社会上の事を教えるとき、禁止事項ばかりを教えている気がしてきた。

 

憲法は「自由」についても保障しています。

学校で教える事は「ルールを破る」=「禁止事項を破る」という図式のイメージが強い。

「ルール」は自由を保障しているものもある、という事をしっかり教えないから、大人になって「言いくるめられる」という事が多くなるのかなぁ、と感じた。

 

つまり彼女の場合、自由の権利を無視し、「マナー違反=悪」という簡単な構図を描くようになっていた。

これはマズい!と思ったので、こう続けました。

 

「Aちゃんの言う事はよくわかるけどさ、法律では成人の喫煙は禁止されてないよ。もちろん今は『条例』というもので、外での喫煙を禁止している事が多いけど、基本的には『吸っていい』んやで。」

「そんなん学校で悪いって教えられてるし、みんなあかんって言ってるよ。」

「いやいや、その考えは間違っている。日本は法治国家と言って、法律によって全てが決定されるんよ。法律に禁止と書いていない以上、禁煙を強要する事はできない。今君が言ってるのはマナー違反かどうかの話しや。法律とマナーは異なるよ。嫌かもしれないけど、お父さんがたばこを吸う権利を奪う事は君にはできない。まぁお父さんの場合、マナー違反かなと思うけどね(笑)。」

「えーー!じゃあどうやったらお父さんの喫煙を止められるんですかぁ?」

「ひとつだけあるよ。方法が。」

「え!?教えて下さい!」

「国会議員になって、禁煙の法律を作ったらいいよ。そしたらお父さんに堂々と禁止だと言えるし、罰則を与える事ができるで!」

「どうやったら国会議員になれるんですか?」

「これから公民で勉強して行くと思うけど、選挙で選ばれて、国会で禁煙の法律に対して賛成を得て、禁煙法スタートや!」

「…大変そうですね。」

「その前にたくさん勉強しないとあかんねん。だから今から勉強始めよか!」

「えーーーーー!!!今日は帰ろかな…。」

「アカン!!!」

 

権利もマナーもどちらも大切ですが、明確に使い分けて初めて自分に厳しく、他人に優しい人になれるのではないかなぁと思いました。

でもたばこは健康には悪いですね。

それは彼女が正論!!

 

 

 

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