私は生徒と授業をする上で、何よりもコミュニケーションを大切にしています。
それは「仲良くやろー!」や、「友達関係のように…」のような上辺だけの話しではありません。
2週間前に「塾に行かない」と言って困っていると保護者様がら連絡があり、その日の授業後、急遽3者面談を行った生徒がいました。
いろいろ話をして、結局「行きたくない」ではなくて、自分でいろいろできない事が多く、行くのが億劫になり「行かない」事になっている事がわかりました。
最終的に、「できない事はできなかった、とはっきり言いなさい。できるようにするために一緒に考えたらいいだけの話しや。」
と、かなり省略しましたが、そういったやり取りも先生が君の事を知るための重要なコミュニケーションだ、といった事を伝えました。
その生徒は今は休む事もなく、授業の日は通塾しているのですが、
わからなかった事は「ここがわからなくて、こう考えたんだけど…」と言いますし、
できなかった事は「〇〇でここまでしかできませんでした。今からやった方がいいですか?」など、
授業の冒頭にいろいろ話すようになりました。
それがものすごく嬉しくて、いつも「正直に言ってくれてありがとう!」と言っています。
そのうち甘えて、宿題をいい加減にやるようになるかもしれません。
でもそれも彼の一面を知る大きな出来事です。
もちろんダメな事はダメだ!とはっきり言いますが、それがしっかり伝わるか伝わらないかは、それまでのコミュニケーションによって作られた「信頼関係」によると思っています。
実はこれが成績を上げる為の最も大切な事だと思うのです。
ダメな事をしっかり受け止めて、一緒に考える。
課題を出して達成すれば一緒に喜ぶ。
ダメならまた一緒に考える。
出来るまで一緒に考える。
この繰り返しが生徒との強い信頼関係を築くと信じてやってきました。
成績が急上昇した生徒ほど、こういったやり取りをたくさんしました。
私も「先生」という立場ですが、一人の人間です。間違う事もあれば、失敗する事もあります。
そういったときは、素直に生徒に「ごめんなさい」と言います。
お願いをするときもあります。
私が生徒に相談するときもあります。
たくさん見せて話してお互いを知れば、やる事の効果は大きくなります。
そんな事も生徒に感じ取って欲しいなぁ…、と思いました。(^^)