今、当教室には韓国から日本に移り住んだ生徒が通塾中です。
お父様が日本大好きな方で、日本語ペラペラな上に、日本語の文法まで詳しい。
イントネーションは少し韓国のなまりのようなものがあるけど、しっかりとした正しい日本語を話せる。
しかもほぼ独学で身に付けたというから驚き。
その娘さんが通塾しているのですが、中学生の女の子なのですが、日本に来てまだ1年程。
当初は日本語の文法や、読解問題の解き方等を教えて欲しいという事で、通塾を開始したのですが、
やはり会話が大切だという事で、「できるだけ会話ができるように指導してほしい」という要望に変わりました。
私も学校の授業について行くためには、まずは実際に使われている「会話表現」を学ぶ方が良いんじゃないかなぁと思っていたところがあり、意見が一致し、授業内容を変更する事になりました。
…とはいえ、「日本語会話講座」を専門で設置しているわけではないので、どういう授業内容にしようか悩みに悩みました。ありがたい事に当教室で頑張りたいと言ってくれていますし。
そこで、今日は彼女の自己紹介をしてもらうようにしました。
最初は日本に来た理由など、いかにも「面接」で言うようなものばかりを口にしだしたので、
「そうじゃなくて、アニメの話しとか、好きなアイドルとか、そういう事を聞きたいな。だってこれからできる友達だって、そういう事を聞きたいんじゃないかな?逆に〇〇ちゃんも友達にそういう事聞きたいでしょ?」
と伝えると、「ハイキュー」を全巻持っているだとか、映画は恋愛ものが好きだとか、結局は日本の女の子となんら変わりなく、話が盛り上がりました。
「結構日本語しゃべれるやん!全然いけるよ!!」
で、一通り話し終えたところで、
「じゃあ、今日は今難しいなって感じてるもののお勉強をしようか、何が難しいかなぁ?」
「えと…数学のゴウドウ?が難しいです。」
「よし!じゃあ合同は日本語も難しいから、会話表現で説明していくな!」
という事で、数学で使用される日本語の説明と、図形の考え方を指導しました。
もちろん国語の文法も取り入れながら。
質問もいつも以上にしてくれて、とても有意義な授業になりました。
振り返って、これが5教科全て教えられる強みやな!と感じました。
会話語学もそうですし、コミュニケーション上もそうですが、
まずは口を開いて話す事。
それがとても大事だと、実感させられました。
ありがとう!!
そして、子供の将来を思う親の心は万国共通ですね!