今日は小学6年生の体験授業でした。
体験授業をしていていつも思う事なのですが、
「出来ない」と言われている子ほど、問題を急いで解こうとします。
「早く解くのがカッコイイ」「早く解く事が正しい」と思い込んでいるようで、
途中式も進んでいないのに、ペンを持っている手を、意味も無く小刻みに前後に動かしていたりします。
早く解こうとしても、出来ないものは出来ない。
進む時間の速さは同じです。
解くのに時間がかかっていると、余計に焦って、さらに解けなくなって、自分を追い詰めます。
だから当教室で初めて授業を受ける子にはいつも言います、
「字は丁寧に、そして落ち着いて考えなさい。今日はたくさん解く日じゃない。じっくり考える日やで。」
今日来た体験の生徒にも同じことを言いました。
時間をかけて考える事は「悪」ではないと知ってもらう為です。
たくさん考えて考えて考え抜いて、その後解説を受けた時に初めて「おお!」とか「なるほど!」という声が出ます。
自分の考えがたくさん出ていないと、解説を聞いて「なるほど!」にはなりません。
勉強は「比較すること」が何より大切だと思います。
その為に考えさせます。
今日の体験の生徒は、90分でたった3問しか解いていません。
しかし、その3問の中で、自分の考えをたくさん書いて、たくさん間違えて、たくさん知りました。
個別ですし、授業は生徒に合わせて行います。
1回の授業でたった1問しか解けなくても、その問題にどう取り組んだかが大切です。
もっと問題がやりたければ、自習に来てやればいい。
ただし、それではテストで高得点を取る事はできません。
なぜなら「制限時間」があるからです。(集中が持続する時間というのもありますが…。)
それは自分でしっかり考える事ができるようになってからの「次のステップ」です。
その段階になれば、ストップウォッチを多用します。
(中学生のテスト期間中は電子音が鳴りまくっています。)
今日の体験授業の生徒、まだ体験授業の回数が残っていますが、
この体験授業を通して、勉強の仕方を様々な角度で学んで欲しいと思いました。
(解き方・考え方の問答、楽しかったなぁ~)